本社が仕入れをすべてやるか店舗ごとに仕入れの権限を持たすかって永遠のテーマですよね。

コンニショワー、砂流(@nagare0313)です。

少し前に10年前に働いていた秋葉原のPCショップ時代の人間で集まって飲んだんですね。
店長と店長代理(僕)と、当時のアルバイト二人。

今その会社に残っているのはアルバイトから社員になった1人だけで、今の状況や当時の話で盛り上がったんですが、今当時に比べて調子良くないし人も育ってないそうで。あくまで噂ですけどね。それで、原因のひとつらしいのが本社が仕入れの権限の多くを持ってること。あくまで噂ですけどね。

そりゃあ、店舗が本社に言われるままの商品しか売れないんだったら人なんて育つわけないよなぁ。だってもうそれって小売りじゃなくて作業じゃん、と思うわけで。
 
僕が働いていた当時は店舗からも直で仕入れができてて、パソコンに関係あるモノないモノたくさん仕入れてました。当時23歳か24歳の小売り未経験者が仕入れる商品なんで成功もあれば、大失敗もたくさんしました。

例えば、ガンプラ。卸売業者のページ見てたらなぜか「グフ」と「リックドム」のガンプラがあって、仕入れ値見たらくっそ安くて勢いで20個くらい仕入れました。ヨドバシとかラオックスの値段より安く売ってもじゅうぶんすぎる利益になるって表面上の理由と、自分のお店でガンプラ売れるとかなんかカッコいいじゃんって理由で。

社員にプラモ作りの職人がいたんで業務としてグフを組み立ててもらって、そのグフを展示にして山積みで売ったら直ぐに完売。展示としても面白いんでしばらく定番商品みたいに置いてました。これは成功例。

大失敗したのは、無名なメーカーの当時としては高性能だったメディアプレイヤー。仕入れ値が安かったんで勢いで100個発注したけど、もうほんとに全く売れなくて。普通に売れたのはたぶん10個くらい。値下げしても売れなくて赤字で売っても売れなくて在庫もずっと抱えられないので、自分でちょっとずつ買っては中古ショップに売りにいって責任とりました。

こういうの繰り返していくと、小売り感が身につくんですよね。自分で仕入れているんで責任ももちろんあるし、売れていくことが何より嬉しいので売る方法を本気で考える。それに、卸売業者やメーカーとの取引から交渉することも覚えるし、「本社の仕入れがクソなせいで売れない!」みたいな文句が言えなくなるのも大きい。

当時も他の店舗では「◯◯の在庫があったら売れたのに、◯◯がこないから売れない」って言ってる社員多かったけど、うちの店はアルバイトでも卸売業者とかメーカーに電話して在庫確認やってもらってたので直接交渉で競合含めて他より多く在庫がまわってきてたと思います。


店舗ごとに裁量権持ってたらリスク大きいのは重々承知してるけど、パソコンショップみたいな「今日はどんな商品(パーツとか)入荷してるんだろう?」ってワクワク感が大事なところで、お店ごとの個性出せないんだったら残念だなぁ。とちょっぴり思った。

ほいじゃったら〜。